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Diary/2019-2-8

サピエンス全史

ホモ・デウスに続いて,ユヴァル・ノア・ハラリのサピエンス全史・上サピエンス全史・下を,とりあえず一通り読み終えた.
サピエンス(人類)の生物や文化・文明からの視点から歴史を解説されているのが面白かった.


前半は,人類が農業革命を経て文明を持つまでの流れ.
サピエンスが情報の共有,物語で集団としての強みを発揮して今の礎を築く,という話.
農業革命がおこったことで人口が爆発的に増え,一方で,その人口をささえるために農作業に従事する必要が発生.
"農作業"の性質上,資産の発生と定住,部落間の争いが発生した,と.
中盤は,古代から科学革命・産業革命まで.
科学革命へのステップは知らないこと,こと,を認めたことにある,という話.
たとえば空白のある地図が出版されたことで,未知の世界を目指すという考えがうまれた,と.

  • そういえば昔の地図って,みたこともないはずなのに世界が象で支えられたりするよな,
  • 無知の知,って,重要なキーワードとしてでてくるけど,科学革命前後の話をだされると重要性が理解できるなあ,

とか.
最後は近代史から現在にかけて.
中学や高校で世界史ででてくるような事象がなぜおこったということを文明や経済から説明された感じ.
スペイン→オランダへの覇権のうつりかわりに信用経済による富の充実があった話は,
そういえば不思議に思ったことがあったなあ,ということが説明されてすっきり.


全体を通して語られるストーリーは,世界の文明は一本にまとまろうとしていて,
今は資本主義が勝利して,ロマン主義的な思想,科学技術への信奉がベースにある,と.
なお,時折でてくる,サピエンスが他の動物に対しておこなっている仕打ちについての話は,
当然の事実を説明しているだけなのだけど...とても残酷さが極立つ文章ですごみがある.


少し時間あけて,もう一度読もう.