- 追加された行はこのように表示されます。
- 削除された行は
このように表示されます。
{{組み込み}}
{{コンピュータ関連Tips}}
{{category 組み込み}}
{{category コンピュータ関連Tips}}
クロスコンパイラを作ってみたものの、次に何をしていいか分からなくなったときのメモ書き。
毎回、なんだか思考錯誤してコンパイラの構築を疑いながら開発しているもので...
binutils、gcc、newlibから、SHのクロスコンパイラを作る方法は結構いろいろなサイトで公開されていますが、実際にコンパイルする話ってあまりでてこないような...検索の仕方が悪いのかな?
ちなみに私のつかっているそれぞれのバージョンは
* binutils-2.13
* gcc-3.23
* newlib-1.11.0
です。
なお、下記についてアドバイスや訂正などありましたら、お手数ですが教えてください。
!!とりあえずプログラムをコンパイルしたい
用意するもの
* スタートアップルーチン
* リンカスクリプト
!スタートアップルーチン
C言語のプログラムはmain関数から呼ばれる...のはプログラムに対しホストとなるOSのようなシステムが面倒を見てくれる場合である。スタートアップルーチンは、OSがないような組み込みプログラムで、まず最初に実行し、C言語でいうmain関数を呼びだすためのプログラム。もちろん、アセンブラで記述しなければいけない...
たとえば、スタートアップルーチンを書かずに、
/* hoge.c */
main(){
printf("fefe?n");
}
のようなプログラムを
% sh-hms-gcc hoge.c
とコンパイルすると次のようなエラーが発生してしまいます
/usr/local/sh/lib/gcc-lib/sh-hms/3.2.3/libgcc.a(__main.o): In function `___do_global_dtors':
libgcc2.c:1901: undefined reference to `___EH_FRAME_BEGIN__'
/usr/local/sh/lib/gcc-lib/sh-hms/3.2.3/libgcc.a(__main.o): In function `___do_global_ctors':
libgcc2.c:1921: undefined reference to `___EH_FRAME_BEGIN__'
collect2: ld returned 1 exit status
なので、簡単でいいのでmain関数を呼ぶまでのスタートアップルーチンは必要。
例えば、こんな感じ。
.text
.align 2
.global ___main
start_up: mov.l L0,r0
jmp @r0
nop
___main: rts
nop
.align 2
.global _main
L0: .long _main
.end
!リンカスクリプト
リンカスクリプトは実際に作成したオブジェクトコードを実際にメモリに配置するアドレスなどを指定するもの。きちんと、開発環境が構築できていた場合には、/usr/local/sh/sh-hms/lib/ldscripts/sh.xな感じで生成されている。これを参考にして書き直せばいい。
!!コンパイルの仕方
例えば
% sh-hms-gcc -Wl,-T,/usr/local/sh/sh-hms/lib/ldscripts/sh.x,-Ttext,0x900 ?
-oformat,srec -lm -o test.mot hoge.c crt0.s
出力を変えたい場合は、例えば、-oformat,ihexとか
基本的には、Makefileを書いておいた方が便利