!日輪の遺産 浅田二郎さんの小説です。 終戦間際に、将来の日本を案じ、再起のための財宝を守るべく 画策する軍人達と、そんな運命に翻弄される女学生たち。 軍人さんの死亡間際に、そんな手記をうけとってしまう二人が、 財宝を主題に推理を深めていくのと並行して 当時のドラマ模様が描かれています。 フィクションだとは思うのですが、よくできた話で、 結構なよみごたえでした。 われわれは、遺産として何をうけとり、 そして、その遺産に対して、何か応えることができているだろうか、 ということを考えさせられます。 小説としては、登場人物の性格のバラバラさが非常におもしろく、 また、登場人物の一人については、 その描写から、ずっとだまされてしまったりも... !高校剣道部の 飲み会でした。